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沿革/活動実績

2016年度
■2016年度「実践的アプローチ講習会」は例年通り東京慈恵会医科大学大学1号館講堂にて、5月・9月・12月に開催しました。毎回午前中に1講義、午後に3講義が行われますが、参加の方々は最後まで熱心に静聴されていました。
本講習会の座長である渡邉修先生(医師)よりは高次脳機能障害の理解と対応について(第3回目)、また山口加代子先生(臨床心理士)からは家族支援のあり方について(第1回目)講義がありました。その他、全国から招請した講師より就労支援、日常生活支援、成年後見制度の利用等、幅広いテーマで講義が行われました。いずれも中身の濃いものであり、治療や訓練そして生活支援の場で参考になる内容であったと思います。
「実践的アプローチ講習会」は2013年度に実施し4年になりましたが、受講者は全国の専門家、支援者を中心に延べ3000人に達しました。
■高次脳機能障害者と家族のための「医療及び家族相談会」を、平成28年6,7,10,11月、平成29年1,3月の合計6回、東京都心身障害者福祉センターと東京慈恵会医科大学附属第3病院を会場として開催しました。
延べ15件の相談がありましたが、当事者は男性が95%を占めました。起因は脳外傷(交通事故など)が一番多く7件、次いで脳血管疾患6件、脳腫瘍2件等でした。発症時の年代は10代、20代、30代、40代がそれぞれ1件ずつ、50代5件、60代3件、70代が2件でした。脳外傷の方が多かったためか7割近くが50代までの働き盛りの方で、経済的また将来についてのご不安をお持ちでした。40代、50代の脳血管疾患による方々は、介護保険法と障害者総合支援法の利用が課題でした。
具体的な相談内容は、転院先、リハビリや日常生活について、障害者手帳や年金の取得、復職・就労、社会的行動障害(感情及び行動面の障害)への対応等々でしたが、労災問題や交通事故の損害賠償等々についての相談も多くありました。
■港区主催「高次脳機能障害講演会・研修会」(TKK受託)
 ・一般区民向け講演会「高次脳機能障害 講演会」を、平成28年10月22日リーブラホールで開催しました。港区に加え都内全域、また近県からの多くの参加者で満席となりました。
東京福祉大学精神リハ学教授で、埼玉県総合リハセンター精神科医の仙崎 晃先生の講演「認知症、精神疾患、高次脳機能障害?どう違うの?どう対応すればいいの?」は、事例を多く取り入れてのご説明で分かり易く、特に先生のお父上の事例は心打つ感動のお話でした。
慈恵医科大学附属第三病院MSWの鈴木亜都佐先生の講演「高次脳機能障害になられた方を繋ぐ?ソーシャルワーカーの役割と事例紹介」は、患者さまと向き合う支援者の方々には是非知っておいて頂きたい、傾向と対策の参考書のような内容でした。事例を交えての具体的で詳細なソウーシャルワークは、支援者の今後の業務に大いに役立つことと確信します。
 ・支援者・専門家向け「高次脳機能障害 研修会」を、平成29年1月25日、2月1日の2回、リーブラホールで開催しました。この研修会も港区をはじめ近隣の区や近隣の県の自治体・医療・支援団体関係から大勢の参加がありました。
1月25日は慈恵医科大附属病院原 貴敏先生の講演:「高次脳機能障害者の一人暮らしの支援」で、後半は「事例から考える?一人暮らし支援について」と題し、当事者Aさん、自立訓練事業支援員、相談支援員さん達の出演による事例報告でした。忍耐強い支援の御蔭で、荒んでおられた当事者の方も今では穏やかに楽しんで働いておられると言う、社会的行動障害の社会復帰成功事例でした。2月1日は慈恵医科大附属第三病院の渡邉 修先生による「高次脳機能障害者の就労支援」の講演で、高次脳機能障害についての就労支援と就労への仕組み、その事例などを分かり易く講演されました。後半は、港区在住の当事者Bさん、就労支援に携わったみなと障がい者福祉事業団の支援員や特例子会社の上司の方達による事例報告で、適切な支援の結果、特例子会社に就労されるまでの道のりと現在従事しているお仕事についてのお話でした。
 ・「高次脳機能障害 相談会」は2年目の事業で、毎月1回、第3木曜日の午後、港区立障害保健福祉センター相談室で開催しました。相談スタッフはTKKや「みなと高次脳」の役員、港区障害保健福祉センター職員、相談者は、港区に留まらず、台東、足立・品川・渋谷などの他区、および近県からも相談に来られました。この相談会は、自治体の専門相談員に加え、経験豊かな家族達も相談員となっているために、不安の解消、転院先、今後の方向性、また社会資源の情報や活用方法など、多岐に渡る事柄の相談の機会になっています。


2015年度
■2013年度から実施している実践的アプローチ講習会、2015年度も「高次脳機能障害 実践的アプローチ講習会」として5月、8月、12月の3回シリーズで実施しました。各回とも定員::250名を上回る申し込みをいただき、支援者・専門家を中心に全国から参加いただきました。
3年目となることもあり、講演テーマは高次脳機能障害の理解に加え、社会制度活用のポイント、成年後見制度活用、就労支援、自動車運転再開、高次脳機能障害を持つ子供と家族の支援といった、より深化した講演テーマが多くありました。また支援する組織、施設での実践例を紹介する講演もいくつかあり、ご参加の支援者の方々には現場で役立つ知識を得るだけでなく、取り組む姿勢に勇気づけられたことと思います。
■2015年度は医療及び家族相談会を4回開催致しました。
15件の相談件数に対して23名の参加、東京はもとより近県からの参加もありました。介護者や保護者の他に身内の方々もご参加になる場合があり、当事者の障がいについての理解や今後について考える良い機会となったのではないでしょうか。
内訳は、当事者が男性8割に対して女性は2割、起因は脳血管障害が一番多く、次いで交通事故、低酸素脳症等でした。発症時の年代は20代から70歳以上の方にまたがり、障害者総合支援法のみの利用ではなく、介護保険法を併用するケースもありました。
相談内容は昨年度同様、リハビリや日常生活の送り方・障害者手帳の取得・復職・就労、そして社会的行動障害(感情及び行動面の障害)への対応について多く寄せられました。
■港区主催「高次脳機能障害講演会・研修会」(TKK受託)
・一般区民向け講演会「高次脳機能障害 講演会」を、平成27年9月高輪区民ホールで開催しました。
 慈恵医科大学医学部リハビリテーション科の原 貴敏先生の「脳を刺激するリハビリテーション」は、新しい治療やリハビリテーションに、おおいに期待出来るお話でした。
 『日々コウジ中』著者の柴本 礼さんの「高次脳機能障害〜家族の目線から〜」は、ご家族として、妻としてならではの本音と、イラスト作家としての鋭い観察眼から、心に沁み入り、共感を覚えるお話でした。
支援者・専門家向け研修会 を1月、2月の2回開催しましたが、港区は勿論、近隣の区や神奈川など近隣の県の自治体・医療・支援団体関係から大勢の参加がありました。
 1回目は渡邉 修先生の講演、「高次脳機能障害、特に社会的行動障害 について」で、医学的解析からの新しい内容も学ぶことが出来ました。
後半は、港区の当事者Aさん、相談支援員、保健師、工房施設長さん達の出演による事例報告で、忍耐強い支援の御蔭で、荒んでおられた当事者の方も今では穏やかに楽しんで働いておられると言う、「社会的行動障害の社会復帰成功事例」でした。
 2回目は、渡邉 修先生による「高次脳機能障害者の就労について」の講演で、高次脳機能障害についての基本的知識と、データー解析による就労支援とその事例などを分かり易く講演いただきました。
 後半は、港区在住の当事者Bさん、就労支援に携わった港区立障害保健センターのOTさん、港障害者福祉事業部支援員のパネリスト達による事例報告で、交通事故被害で身体及び高次脳機能に障害を持つことになってしまったBさんが、適切な訓練と支援の結果改善し、今では郵便局の障がい者枠で就労されています。
・港区高次脳機能障害理解促進事業「高次脳機能障害 相談会」
今年度より始めた事業で、毎月1回、港区立障害保健福祉センターで、相談スタッフはTKK/     みなと高次脳 役員、港区障害保健福祉センター相談員が務めました。
1年間での相談件数は26件(相談来場者31名)、当事者居住地は港区が2/3、以下、中央・千代田・大田区の各区および埼玉・神奈川の近県でした。
相談の場はセンターの個室で相談員と密に話ができる為、居住の地域では難しかった相談内容を話すことができて不安を解消できたり、ようやく高次脳機能障害と分かり今後の方向性を深めることが出来たり、具体的な転院先や社会資源の利用の仕方など、多岐にわたりました。支援が必要な方へのよい相談の場として貴重な機会になっていると実感をしています。

2014年度
・2013年度初めて実施した実践的アプローチ講習会が好評で多数の参加者があったことより、今年度も「2014年度 高次脳機能障害 実践的アプローチ講習会」として3回シリーズで開催しました。各回とも定員(:250名)を上回る申し込みを頂き、受講をお断りせざるを得ない状況となりました。3回とも、北海道から沖縄まで熱気溢れる参加者(支援者・専門家が大半)で満員の講習会を開催できました。
・医療及び家族相談交流会を年6回開催しました。
 相談件数を絞り、1件1件丁寧な相談対応に心がけました。年間で21組の相談申込みを受付けましたが、相談会実施の際は、ご家族や親戚同伴で来られるので参加者は29人でした。 相談者の3/4は東京都内でしたが、1/4は都外の群馬県、埼玉県、神奈川県からも来ておられました。しかも発症から20年以上経ってからの方もおられました。原因は本年度も同様に、交通事故と脳血管疾患がほぼ同数で70%を占めていました。当事者の年齢層も半数近くが若年から働き盛り(10?50代)でしたが、70代以上の方のご相談が4組もありました。相談内容は、問題行動についての相談が多く、次いで退院後のリハビリや生活について、障害受容と理解、復学・復職・就労、手帳・年金の取得や、労災・交通事故損害賠償訴訟による経済的回復の順でした。しかも労災・交通事故損害賠償訴訟の場合は、相談会当日が相談支援の始まりであって、解決まで丁寧な根気と時間(年月)のいる相談支援でもあります。
 「ピアサポート研修会」を年3回実施しました。これにより医療及び家族相談交流会や各種相談会でピアカウンセリングを務める相談員のスキル向上をめざしました。相談支援する際に今最も必要とされるテーマについて、専門家による講演会及び医師による事例検討会を開催し、且つ参加者で意見交換をおこないました。
・ 今年度も港区高次脳機能障害理解促進事業を受託し、区民向け「講演会と家族相談交流会」を2回、支援者・専門家向け「研修会」を2回開催しました。

2013年度
・ 高次脳機能障害をもつ方とそのご家族を取り巻く今最も必要なテーマについて、各分野の専門家を講師に迎え、年3回シリーズで「2013年度高次脳機能障害 実践的アプローチ講習会」を初めて開催、会場は東京慈恵会医科大学 西新橋校1号館講堂(定員:250名)としました。参加者は各回ともほぼ定員一杯で、全国から支援者・専門家が集まる国内屈指の高次脳機能障害の講習会となりました。
・ 2012年から開始した医療及び家族相談交流会を6月から3月まで、毎月開催しました。会場は 慈恵第3病院(狛江市)、東京都心身障害者福祉センターを中心に多摩障害者スポーツセンター、すみだ産業会館(墨田区)でも開催しました。年間で35組の相談申込みを受付けましたが、相談会実施の際はご家族や親戚同伴で来られるので増え、相談参加者は56人でした。原因は交通事故と脳血管疾患がほぼ同数で全体の70%を越えています。当事者の年齢層も80%近くが若年から働き盛り(10?50代)でした。相談内容は、障害受容と理解、退院後のリハビリや生活、復学・復職・就労、介護や支援サービス、手帳・年金の取得や損害賠償訴訟による経済的回復、権利擁護などについてでした。
・港区から高次脳機能障害理解促進事業を受託し、区民向け「高次脳機能障害者のための講演会及び家族相談交流会」を年2回、支援者・専門家向け「高次脳機能障害研修会」を年2回開催しました。各回とも講演・質疑応答などに加え、講師及び参加者による相談・交流会の場も持ちました。
・脳損傷者の人権擁護と生活の質を高める支援を積極的に展開しているオーストラリア、クィーンズランド脳損傷協会シナプスの来日にあわせ、先進的支援について報告を受け意見交換を行う「シナプス講演会」を8月に開催しました。

2012年度
・TKK主催「家族相談交流会」を今年度から「医療及び家族相談交流会」と改称し実施しました。相談員として当障害の専門医である東京慈恵会医科大学第三病院リハビリテーション科専門医に加わっていただき、新たな展開を図りました。年9回実施し相談件数は60件に達しました。当事者の方は8割近くが男性、起因は脳血管障害に次いで交通事故が多く、年代は30〜40歳代の方が大部分を占めました。ご相談は、日常生活の送り方、社会資源の活用の仕方、そして就労に関して多く寄せられました。東京慈恵会医科大学第三病院と東京都心身障害者福祉センターのご協力で会場を提供していただきました。
・10月20日、戸山サンライズ(新宿区)において、当協議会発足10周年・NPO法人設立5周年の記念事業「高次脳機能障害者のための自立と安心の支援をめざして 〜 in 東京」を開催、加盟団体の会員、医療・行政・福祉の関係者など東京都内外から200名余が参加しました。障害当事者による発表、講演、対談、パネルディスカッションと多彩な内容で、改めて結成10年の歩みを確認し、さらなる支援の充実のために結束を誓う記念行事となりました。
・今年度も港区から高次脳機能障害理解促進事業を受託し、「高次脳機能障害者のための講演会及び家族相談交流会」を3回開催しました。この活動の成果として港区に家族会、高次脳機能障がい者の未来を紡ぐ会「みなと高次脳」が発足し、加盟団体は23団体になりました。

2011年度
・ 11月、「東京都障害者計画・第3期東京都障害福祉計画」に対してTKKとしてパブリックコメントを提出。この中で今年度提出の要望書の関連事項について、特に東京都心身障害者福祉センターが従来実施していた厚生施設部門(入所型)が練馬障害者支援ホームへ機能移転した後の支援施策として通所型自立訓練の必要性を強く訴えました。
・TKK主催の家族相談交流会を通年で5回実施しました。開催場所は都身障センター4回、北千住「シアター1010」で1回、併せて17組のご家族、当事者の方が参加されました。
また都主催の家族相談交流会も11月(多摩障害者スポーツセンター)、12月(都身障センター)に開催され、2回で8組が参加されました。計7回の相談会での当事者は20代〜60歳の働き盛りの方が大部分であったため、復職や再就職、社会参加の場についてアドバイスを求めるご相談が多く寄せられました。
・ 今年度も港区から高次脳機能障害理解促進事業を受託し、9月、11月、2月に「高次脳機能障害者のための講演会及び家族相談交流会」を開催しました。
・2010年度に引き続き、「グループ訓練講座」第4回、第5回を5月、9月に開催しました。
今年度の2回の講座で、本講座開催のきっかけとなった「高次脳機能障害のグループ訓練」(編著:中島恵子氏、三輪書店)掲載の10編の実践報告全てについて、各報告の著者による講義、演習形式の講座を全て終了しました。

2010年度
・2009年にスタートしたTKK主催の家族相談交流会を通年で5回、都身障センターで開催し17組の参加がありました。また都主催の家族相談交流会が今年度初めて開催され、役員が相談員を務めました。11月(立川)、12月(都身障)の2回開催され、14組が参加されました。
・本障害の啓発および家族会立ち上げのための事業を港区から初めて受託。11月に講演会「高次脳機能障害と回復への支援」を高輪区民センターで開催し、約100名の参加を得ました。
・今年度初めて、支援者・専門家向けに「グループ訓練講座」を3回シリーズで実施しました。「高次脳機能障害のグループ訓練」(編著:中島恵子氏、三輪書店)掲載の実践報告10編の内6編の講義を各編の著者にお願いしました。3回で全国各地から延べ230名が受講され、演習を交えた講座は高い評価を頂きました。
・NPO法人として10団体でスタートした加盟団体が14団体になりました。

2009年度
・従来の電話、メールによる相談に加えて、予め相談日(11月から毎月1回)を定め、面談による家族相談交流会を実施しました。東京都心身障害者福祉センター等に相談を希望するご家族に来訪いただき、家族交流のかたちでピアであるTKK相談員と直かに親身になって相談し合える機会を設定しました。
・2月、日本財団ビルにて加盟団体の相談交流会を開催しTKK加盟の家族会、その会員が集合しました。他の会の活動を理解することによって、各々の会の充実と相談支援スキルの向上、情報の共有化、ネットワーク構築を図りました。
・今年度もボランティア(支援者)養成講座-4-として、「成年後見制度を使いこなそう」を開催。またボランティア(支援者)養成講座-5-として「高次脳機能障害者支援-これまでとこれから」&「当事者・家族の思いと実情」を開催しました。
・高い福祉と高い経済力が両立していると謳われるスウェーデンの実情を関係者の目で直接確かめることを目的に5月下旬、参加者10人で「スウェーデンの脳損傷者福祉事情視察」を実施しました。12月に「スウェーデン研修報告会」を開催し、同時に、「報告書:見たこと・聞いたこと・言いたいこと!」を発刊しました。

2008年度
・東京都高次脳機能障害者支援施策に係る各種委員会に参画。また区市町村支援促進事業や地域ネットワーク、高次脳機能障害者相談支援体制連携調整委員会などに積極的に関わりました。そして生活支援と社会参加を促進するための施策を東京都へ要望書として提出しました。これらの活動は以降、継続して行っています。
・NPO設立を記念し、国内外の有識者を交えた高次脳機能障害についてのシンポジウムを7月に開催、250名の参加がありました。この場でTKK事業5ヶ年計画を発表し、今後の活動の指針としました。
・高次脳機能障害に関する社会教育事業として、支援者及び一般社会人を対象に「ボランティア(支援者)養成講座」を開催しました。 本講座は東京都心身障害者福祉センターの全面的な協力のもと、5月、10月そして21年3月と3回開催し、各回とも150名以上の参加がありました。

[任意団体から法人へ]
2007年
  法人設立準備委員会発足、任意団体「東京高次脳機能障害協議会」解散
  特定非営利活動法人東京高次脳機能障害協議会 設立総会開催、認証申請⇒東京都認証、登記終了、成立、10団体でスタート

2003年
  6団体で任意団体、「東京高次脳機能障害協議会」設立

2002年
  都内の6家族会で会合